比較コラム

オルカンとNASDAQ100どっち?違い・過去実績・向いている人を徹底比較

「オルカンで安定を取るか、NASDAQ100でリターンを狙うか」——新NISAで積立を始めた多くの人が一度は迷うポイントです。この記事では両者の違いを事実ベースで比較し、どちらが自分に向いているかを判断する材料を提供します。

積立タイムマシン編集部

最終更新: 2026年7月

本記事は金融庁・JPX・MSCI・S&P Dow Jonesなどの公開情報と、積立タイムマシン独自のシミュレーションデータをもとに作成しています。

1.結論:どちらを選ぶべきか

先に結論をお伝えします。

  • 「大きな下落局面でも積立を続けられる自信がある」→ NASDAQ100で攻める選択肢もある
  • 「値動きの大きさに不安を感じる」→ オルカンの世界分散が安心材料になる
  • 「どちらか迷っている」→ オルカンをメインに、NASDAQ100はサテライトとして少額から

※ NASDAQ100は過去の高リターンで注目されますが、ボラティリティも高い商品です。「必ずNASDAQ100の方が得」とは言えません。

2.オルカンとは?特徴と仕組み

「オルカン」は「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」の愛称で、MSCI ACWI(All Country World Index)に連動する投資信託です。先進国23カ国・新興国24カ国を合わせた約47カ国・約3,000銘柄をカバーし、時価総額の比率に応じて世界全体に分散投資できます。

  • 対象先進国23カ国+新興国24カ国(約47カ国)
  • 銘柄数約3,000銘柄(2025年時点)
  • 米国比率約62%(最大だが1国ではない)
  • 信託報酬年0.05775%(業界最安水準)
  • 新NISA対応積立投資枠・成長投資枠ともに対象

世界中の企業へ自動的に分散されるため、「1本選ぶならまずこれ」という定番の位置づけを持つ商品です。特定のセクターに偏らないため、値動きの振れ幅も比較的穏やかです。

3.NASDAQ100とは?特徴と仕組み

NASDAQ100は、米国ナスダック市場に上場する非金融企業のうち時価総額上位100社で構成される株価指数です。Apple・Microsoft・NVIDIA・Googleなどテクノロジー企業が上位を占め、AI・半導体・クラウドなど成長分野の恩恵を強く受けます。日本では「iFreeNEXT NASDAQ100インデックス」が代表的な商品です。

  • 対象米国ナスダック非金融上位100社
  • 銘柄数約100銘柄
  • セクター比率テクノロジー中心(金融除く)
  • 信託報酬年0.495%
  • 新NISA対応積立投資枠・成長投資枠ともに対象

2020年+48.8%、2023年+53.8%など爆発的なリターンを記録する年がある一方、2022年は-33.0%と大幅下落した年もあります。ハイリターン・ハイボラティリティという特徴を理解した上で活用することが重要です。

4.オルカンとNASDAQ100の違いを比較

項目オルカンNASDAQ100
対象国約47カ国(全世界)米国のみ
銘柄数約3,000銘柄約100銘柄
分散度◎ 地域・業種とも分散△ テック業種に集中
過去リターン○ 安定的な水準◎ 好調期は圧倒的に高い
信託報酬0.05775%0.495%
下落時の振れ幅比較的穏やか非常に大きい(2022年-33%)
向いている使い方コア(主力)向きサテライト(一部)向き

※信託報酬はeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)、iFreeNEXT NASDAQ100インデックスの2025年6月時点の税込数値。

5.過去の積立シミュレーションで比較

実際の運用成績データをもとに、積立タイムマシンのシミュレーション機能で計算した結果です。

【2020年1月〜2025年6月】毎月3万円積立

オルカン

+77万円

+39.1%

元本 198万円

評価額 275万円

NASDAQ100

+110万円

+56.0%

元本 198万円

評価額 308万円

【2015年1月〜2025年6月】毎月3万円積立

オルカン

+355万円

+94.0%

元本 378万円

評価額 733万円

NASDAQ100

+674万円

+178.5%

元本 378万円

評価額 1,052万円

読み取れること

  • 過去の成績ではNASDAQ100がオルカンを大きく上回っている期間が多い
  • ただしNASDAQ100は下落局面での振れ幅もオルカンよりはるかに大きい
  • 開始年・期間によって差は大きく変動する(特定の期間が未来を保証しない)

※過去の実績データに基づくシミュレーションです。配当再投資込み・手数料・税金は考慮外。将来の成果を保証するものではありません。

6.暴落時の動き方の違い

下落局面での値動きの差は、この2商品を比較するうえで最も重要なポイントです。

コロナショック(2020年2〜3月)

両者ともに急落しましたが、NASDAQ100の方が下落幅・回復速度ともに大きく、その後のテック株主導の急回復では圧倒的なリターンを記録しました。

NASDAQ100の方が振れ幅大

インフレ・利上げショック(2022年)

NASDAQ100は約-33.0%の大幅下落。オルカンは-18〜20%程度に留まりました。金利上昇局面ではグロース株中心のNASDAQ100が特に大きな影響を受けます。

NASDAQ100が大きく劣後

2023年のテック株回復局面

AI関連銘柄の急成長を背景に、NASDAQ100は+53.8%という高い回復を見せました。オルカンも上昇しましたが、回復幅では大きな差がつきました。

NASDAQ100の回復力が際立つ

NASDAQ100は好調期のリターンが大きい分、下落局面での振れ幅も非常に大きい商品です。「下がったときに積立をやめてしまう」ことが最大のリスクになります。続けられる金額・比率で保有することが重要です。

7.新NISAではどちらが向いているか

新NISA(2024年〜)の積立投資枠では、どちらも年間120万円まで非課税で積み立てられます。成長投資枠も合わせると年間360万円、生涯1,800万円の非課税枠を活用できます。

金融庁は「長期・積立・分散」の原則を推奨しています。この観点からは、まず47カ国・約3,000銘柄に分散するオルカンをコアに据え、NASDAQ100はリスク許容度に応じてサテライトとして組み合わせる方法が一般的です。

新NISAで選ぶ際のポイント

  • どちらも積立投資枠・成長投資枠で購入可能
  • 毎月定額の積立ならどちらもドルコスト平均法の効果を受けられる
  • 「オルカンをコア、NASDAQ100をサテライト」という組み合わせも人気
  • NASDAQ100を単独で全額投資するのは初心者にはリスクが高い
  • どちらか一方に決めたら、下落時にも積立を続けられるかが最重要

8.こんな人はオルカン

オルカンが向いている人

  • 「大きな値下がりで不安になりたくない」人
  • 投資の細かい判断をできるだけ減らしたい初心者
  • 1本だけでシンプルに世界経済全体に投資したい人
  • 10〜20年以上の超長期でコツコツ資産形成したい人
  • 特定のセクターへの集中リスクを避けたい人

9.こんな人はNASDAQ100

NASDAQ100が向いている人

  • 「今後もAI・テクノロジーの成長が続く」と考える人
  • オルカンより高いリターンを狙いたい上級者
  • -30%クラスの下落でも積立を止めずに続けられる人
  • 長期(10年以上)保有を前提にできる人
  • オルカンをコアに据えた上でサテライトとして活用したい人

まとめ:リスク許容度で選ぶ

オルカンは世界分散による安定性、NASDAQ100はテクノロジー成長への集中による高リターンが特徴です。どちらが絶対に優れているという答えはなく、下落局面でも積立を続けられるかどうかが最終的な選択基準になります。迷ったら、まずオルカンをコアにして始めるのが無難な出発点です。

本サービスのシミュレーションは過去データをもとにした参考情報です。将来の運用成果を保証するものではありません。投資判断はご自身でお願いします。データについて

10.積立タイムマシンで実際に確かめよう

「もし○○年から積み立てていたら?」を、オルカン・NASDAQ100それぞれで実際に確かめてみましょう。 あなた自身の開始年・毎月の積立額で、リアルな数字を体感できます。

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